天井期待値からみるゾーン期待値の考え方

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こうへい
天井期待値の表からゾーン期待値を
簡易的に考える時の注意点などについてです。

  • 天井期待値だけではゾーン期待値はわからない?
  • 天井期待値を基にしたゾーン期待値の考え方

詳細は以下をご覧ください。

天井期待値からみるゾーン期待値の考え方

ちょっと、天井期待値の考え方について質問させていただきます。
(ご質問内容)
今回、この機種についてですが
350~当たりまで打ち即やめで+460円
400~当たりまで打ち即やめで-50円
とありますが、という事は
「350~400まで or 350~当たり後即やめ」
という条件だと+460円以上の期待値になるのでしょうか?

こちらのご質問は
ジャッカスチームの期待値についてですが、
天井期待値が打ち始めの違いによって
350G〜:+460円
400G〜:-50円
といった場合に、
350G〜400Gまでをゾーンで狙ったとき
期待値は天井期待値の差し引きをした
460 – (-50) = 510円
になるかどうかという話し。

単純に考えるとコレで大体あっている
ような気もしてしまいますが、
本当はちょっと違います

ジャッカスチームは
擬似ボーナス比率による出玉の違いが面倒なのと
ゾーン狙いとしても浸透していないので
わかり易いと思われるサラリーマン番長を例に
説明していきたいと思います。

サラリーマン番長を例にしたゾーン期待値の考え方

天井期待値

例サラリーマン番長3天井期待値テーブル

参照元:サラリーマン番長3【天井期待値】

ゾーン期待値

例サラリーマン番長3ゾーン期待値テーブル

参照元:サラリーマン番長3【ゾーン期待値】
※わかりやすくするため若干修正しています。

この天井期待値をみてみると、

200G〜の天井期待値170円
270G〜の天井期待値-1050円

となっています。

では、
200G〜270Gまでをゾーンで狙ったときの期待値は
170 – (-1050) = 1220円
となるのでしょうか?

ゾーン期待値をみてみると
200G〜270Gを無条件で回してヤメの場合、
期待値は840円となっています。

何故このようなギャップが生まれるのでしょうか?

間違ったゾーン期待値の考え方

200G〜270Gのゾーン期待値が1220円
あると見積もった場合、
実際に天井狙いで200G〜打つときに、

まず200G〜270Gまで打って+1220円
そこから270G〜当選まで打って-1050円
天井狙い全体での期待値は
1220 + (-1050) = 170円

となり、200Gからの期待値は+170円なので
問題ないようににみえますが、
これだけでは間違いとなります。

なぜなら、200G〜270Gの間に当選した場合
270G以降を打つことは無く、
その場合は270G〜の期待値は関係ありません。

上記の考え方ではこの部分が考慮されておらず、
不十分な計算となっているのです。

正しいゾーン期待値の考え方

200G〜270Gのゾーン期待値が840円
あると見積もった場合、
実際に天井狙いで200G〜打つときに、

まず200G〜270Gまで打って+840円
ゾーンの当選率は約35%なので、
そこから約65%が当選せずに
270G以降も続行できることになり、
270G〜当選まで打つ分は-1050×0.65=-680円
天井狙い全体での期待値は
840 + (-680) =160円

となり、200Gからの期待値は+170円なので
若干ズレていますが、
ゾーン期待値840円が見積もりとして
正しい考え方となります。

天井期待値からゾーン期待値は算出できない

ここまでの例をみれば
天井期待値の数値だけでは
ゾーンの当選率はわからないので
厳密なゾーン期待値は算出できないことになります。

とはいっても、
天井期待値の差し引きがプラスであれば
ゾーンの期待値がマイナスになることはなく
おおよその当選率を把握していれば
それなりのゾーン期待値を把握することが
できるかもしれません。
(天井期待値が正しいことが大前提)

しかし、
この方法ではゾーン期待値のヤメ時など
を考慮した期待値は算出できませんし、
ゾーン狙いはちょっとしたキッカケで
期待値が上下するので、
簡易的にゾーン期待値を決めつけてしまうことは
あまりすべきではないと考えます

サラリーマン番長のように
ゾーンの期待値が大きければ
問題ないかもしれませんが、
もっとシビアに考なければならない
ものも多いですし、
概算では危険なケースもあるからです。